墨出し工事は、建設業の中でも特殊な仕事です。
建物を作るにあたって、最初から最後まで現場に携わり、建設現場で仕事をするほとんどの作業に関わる仕事をしています。
それだけに品質(精度)を求められる仕事ですが、面白く遣り甲斐のある仕事です。
杭工事、山留工事、型枠工事、鉄筋工事、鉄骨工事、PC工事、金物工事、建具工事、内外装工事など、全ての工事において設計図を原寸大に描く仕事です。
超高層ビルや特殊建築物を建てるには、精度のよい基準墨・基準レベル、設計図通りの正しい位置出しが要求されます。
現在では、レーザー照射器を使用してレーザー光をあて、その線に沿って墨を出し、建物の柱・壁・天井・床が直角・水平かを確認することもあります。
墨つぼ とは
墨つぼは、工具の1種で、材木に直線を引いたり、建築現場で基準墨となる地墨や腰墨を引くために使われます。もともとは、木でできており、壺の部分には墨を含んだ綿が入っていました。糸車に巻き取られている糸をぴんと張り、糸の先についたピンを材木に刺します。この状態から糸をはじくと、材木上に直線を引くことができます。建設途中の梁や柱など、材木の間が離れている所でも、この道具を使用することにより正確に直線を引くことができるのです。いまでは、さすがに木の墨つぼはなくなりましたが、形状としてはおなじようなものです。
基準墨出し
基準レベル出し
住戸内 間仕切り墨出し
墨には、水平を出すために壁面に出される「陸墨(ろくずみ)」、柱や壁の心の位置を示す「心墨(しんずみ)」、構造心や仕上げ面などから一定の距離を離したところ出す「返り墨」や「逃げ墨」などがあります。
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